久里浜アルコール症センター|うつの集団認知行動療法の復職支援プログラム「医療関係者向け」
プログラムの特徴
うつ病またはアルコール依存症によって休職されている方を対象として、復職支援のプログラムをデイケアで行っています。当院の復職支援プログラムの特徴として、以下をあげることができます。
- 当院以外の医療機関に通院中の方も、主治医を変更することなく復職支援プログラムに参加することが可能です。
- 当院で長年にわたって運営している精神科デイケアおよびアルコールデイケアと連携をとりながら、復職を目指したプログラムを実施しています。
- 性格検査および神経心理学的検査を用いて、丁寧なアセスメントを行います。
- 主治医の先生には、対象者の情報を定期的にご報告いたします。状態の変化を把握できるだけではなく、復職可否を判断される際の参考資料としてご活用いただけます。
- 昼食として病院食を提供しているため、食生活が乱れがちな方にとっては、栄養バランスを改善する機会にもなります。
プログラムの構造
開設日 :週3日(火〜木曜日)、9時から16時
(アルコール依存症の方は、月曜日と金曜日にアルコールデイケアへご参加いただきます)
対象者 :現在休職中で、復帰先の職場がある方
利用期間:原則3カ月。3か月以内に復職できなかった場合は相談の上、3か月間の延長が可能
主治医 :他院に通院中の方も歓迎します
(主治医を当院に変更する必要はありません)
その他:デイケアの時間にあわせて専用の送迎バスを運行しています(病院とJR久里浜駅間)
参加方法
当院以外に通院中の方の参加手順は、以下の通りです。本プログラム担当医との面接の際に、原則として紹介状をお持ちいただくようお願いしております。
〈参加までの流れ〉
@まずは主治医にご相談ください。
A主治医の許可が得られたら、当院へお電話いただき、担当医との面接をご予約ください。
B担当医との面接により、復職支援プログラムへご参加いただけるかどうかを判断します。その際、紹介状をお持ちください。
C心理療法士からプログラムの詳しい説明をいたします。あわせて心理検査をお受けいただきます。
Dプログラムにご参加いただきます。
参加条件
- うつ病・うつ状態またはアルコール依存症のため休職中で、回復後に職場へ復帰できる方
- うつ病・うつ状態、アルコール依存症の診断を受けて医療機関で治療を受けている方
- すべてのプログラムへ参加することが可能な方
プログラムの内容
〈うつ病の方は開始から2週間は試験参加です〉
午前のみ参加し、毎日の通院が可能であるかを判断します。2週間を経過した後、担当医と相談して毎日の参加へステップアップします。
〈毎日の参加になった後〉
一日を通してプログラムに参加します。プログラムはオフィスワーク、認知行動療法、SST、リラクゼーション、作業療法などから構成されています。
〈アルコール依存症で退院されたばかりの方〉
アルコール依存症の入院治療を終えたばかりの方は、まずしっかりと断酒をすることが重要です。そこで、はじめの約2ヶ月はアルコールデイケアに参加していただき、断酒継続について確認させていただきます。その後アルコールデイケアの担当医から許可が得られたら、復職支援のプログラムにご参加いただきます。なお、復職支援プログラムがお休みの月曜日と金曜日は、継続してアルコールデイケアにご参加ください。
アセスメント
プログラム中の様子や心理検査を通して、一人ひとりの状態をアセスメントします。アセスメント結果はご本人にフィードバックするだけではなく、主治医の先生にもご報告いたします(情報提供についてご本人の許可が得られた場合)。
〈行動観察によるアセスメント〉
プログラムにおける活動を通して、対人関係のパターン、作業への取り組み方、課題に対するパフォーマンスなどをアセスメントします。
〈心理検査〉
参加者の状態に応じて、複数の心理検査をもとに丁寧なアセスメントを行います(内容:気分 、抑うつ症状、非機能的認知、コーピング、人格特徴、知的機能、前頭葉機能など)。
お気軽にお問い合わせください
久里浜アルコール症センター
TEL:046-848-1550(代表)
FAX:046-849-7743
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