2012年1月10日火曜日

不眠とアルコールについて - Yahoo!知恵袋

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最初は眠りに誘い、後には不眠を起こすアルコール  
睡眠薬代わりからアルコール依存症に あなたが、アルコールを最初に口にした時を思い出していただくと、飲酒後に眠くなったり、よく眠れた経験があると思います。こんな記憶や人から「眠れないのなら一杯酒でも飲んだら。」という勧めで、睡眠薬の代用としてアルコールを使用した経験は、多くの方に見受けられると思います。そんな経験から、睡眠薬としてアルコールを飲んでいる内に、アルコール依存症になった方も少なくありません。「三交代で、昼間なかなか眠れなくて、つい一杯やっていました。」などと言われる方が多いのです。
 不 眠  →  飲 酒 
アルコー� ��の催眠作用について アルコールを飲むとどうして眠くなるのでしょうか。アルコールが消化器から吸収され、その一部が脳に達し、脳幹網様体賦活系というところに働きます。アルコールは、人を覚醒させる働きのある脳幹網様体賦活系を抑制しますので眠くなり、これが催眠作用と呼ばれるものです。
 もう少し詳しくみてみますと、アルコールによって入眠しやすくなります(難しく言うと入眠潜時の短縮)。また、眠ってしまいますと、深い睡眠が多くなり(stage3,4の出現の増大)よく眠れたという感じがでやすくなります。一方、夢と深い関係のあるレム睡眠は飲酒量によってその出現が異なり、少量であれば睡眠の前半は出現率が低くなり、後半はかえって多くなります。多く飲むと、レム睡眠はアル コールによって抑制されます。このように、アルコールを飲むことによって、単に眠りやすいというだけでなく、睡眠の質が変わることに注目する必要があります。
飲み続けると不眠の出現 アルコールを少量でも毎日、晩酌や睡眠薬代わりに飲んでいますとどうなるでしょうか。人の体は、アルコールによる脳の抑制が続きますと、何とかしてその抑制を少なくするように働きます。それが耐性の増加という現象です。この耐性が認められるようになったとき、風邪をひいたり、職場の当直であったりなど、何らかの理由で飲酒できないことが発生することがあります。そうしますと、日頃はアルコールによって脳幹網様体賦活系を抑制していたものが働くなります。その時、1から数日の一過� �の不眠が認められます。もちろん、不眠の程度は1日当たりの飲酒量が多いほどひどくなります。このような不眠が出現するようになった場合、悪夢を訴える人が多くなります。
 では、飲み続ければ不眠を回避できるかという事になりますが、残念ながら耐性という現象が出現するかぎり、以前より飲酒量を増さなければ不眠が出現します。量を増やせばしばらくは眠れますが、耐性が出現して不眠が出現します。このように、アルコールの量を増やすと、不眠のイタチゴッコをずっと続けることは不可能となり、飲んでいてもいつも不眠症という事態がいつかは生じることになります。アルコール飲酒が、睡眠薬の役割を果たせなくなるのです。
 アルコール依存症になりますと、この不眠の程度がさらにひどくなり、深い睡� �にほとんど入れなくなり、夜中に何回も目を覚ます中途覚醒が多くなります。アルコール飲酒が睡眠薬の役割を果たせにくいことがわかっていても、以前のような深い睡眠を求めて、見果てぬ夢を追い続けることになり、アルコール依存症がますます悪くなる悪循環のパターンに入ってしまいます。
 飲 酒  →  不 眠 
一睡もできない振戦せん妄 アルコール依存症が進行すると、一日中飲み続けたり、大量のアルコールを一日のある時期に飲酒するという状態の中で、体の病気で入院したり、飲み過ぎのため苦しく飲めないなどで、飲酒が中断した後、離脱症状(禁断症状)が出現します。2� ��3日ほど眠れない夜が続いた後、離脱症状としての振戦せん妄を認める人がいます。振戦せん妄が出現すると、自分のいる場所や時間もあいまいとなり、虫などの小動物が見えたりして、一生懸命それをとろうとしたり、突然興奮したりして、周囲が対応に苦慮します。このような時期は、2~3日続き、よく眠る時期(終末睡眠)が出現し、その翌朝に目覚めたときは意識ははっきりしており、振戦せん妄から回復します。断酒継続中の睡眠 断酒を誓ってアルコールを断っても、すぐには良い睡眠はとれません。断酒して数週間後の睡眠を調べた結果では、深い睡眠の出現率が低く、眠りが浅く、目覚めやすいという結果がでています。この睡眠障害の程度と、大脳皮質の萎縮の程度と関連す るとも言われており、アルコールによって脳がこわされる時に、睡眠を調節している機構も被害を受けるようです。
 どれだけの期間、断酒を継続すれば元の睡眠に戻るか、はっきりしたデータがありません。断酒3カ月ぐらいで良く眠れるようになりましたという人もいますが、1年ぐらい都合が悪いという方もアルコール外来で見受けられます。個人差がありますが、断酒を継続しておれば、次第に眠りやすくなるのは確かといえます。
アルコール依存症者の不眠に対する治療 アルコール依存症者には不眠がつきものです。特に、急に飲酒をストップしたり節酒後に不眠を生ずることは珍しくありません。
 治療はどうするかといいますと、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤を使用し� ��睡眠をとってもらうようにします。安定して睡眠がとれるようになった後、短時間型の睡眠導入剤が使用されておれば、長時間型睡眠導入剤に切り替え、時間をかけながら減量を試みます。この方法は、アルコール摂取をやめたり睡眠導入剤の切り替えに伴う不快さをできるだけ少なくするやり方です。医師の中には、アルコール依存から一時的に睡眠剤依存になることを嫌う医師もいますが、私は周囲に依存という現象はたくさんあり、睡眠剤依存だけに目くじらをたてる必要はなく、薬物を使用してもしっかり睡眠をとり、自己を見つめ、自己変革に励んでいただきたいと考えています。睡眠剤をやめるのに少し時間がかかってもいいのではと思っています。
 アルコール依存  →  睡眠剤依存  →  依存のない世界
お役立ち度:

1点(5点満点中)

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