2012年1月31日火曜日

成分から学ぶ「使用上の注意」 [疑問をサポート] | 田辺三菱製薬 地域薬剤師サポートネット

今回は、「アセトアミノフェン」について、注意しておきたい添付文書の記載事項を取りあげます。安全性が高いとされ、広く小児にも使用されるアセトアミノフェンですが、実際にはさまざまな相互作用や副作用が知られ、慎重投与の事項もあります。OTCではどのような事項が使用上の注意に記載されているか、把握しておきましょう。

成分分類

解熱鎮痛成分

「してはいけないこと」

服用時は飲酒しないこと

理由

アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用した場合、肝不全を起こしたとの報告があるため、医療用においても、相互作用の項目などに、アルコール(飲酒)に関する注意が記載されています。これは、アルコールを常飲することで、肝臓の代謝酵素CYP2E1の誘導が高まり、肝毒性をもつアセトアミノフェン代謝物のN -アセチル-p -ベンゾキノンイミンの産生が促進されるためだとされています。
また、代謝酵素の誘導による代謝促進は、目的とする解熱鎮痛作用も減弱させます。このほか、アルコールの存在によって、胃腸障害が起こりやすくなるおそれもあります。

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